定期点検

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点検のポイント

クレーンの点検について

クレーンを安全に使用するため、日頃から点検を必ず行いましょう。
以下に主な点検項目をご説明します。
点検の結果、異常を認めたときは修理を行ってから作業してください。

フックブロックに損傷がないか

外れ止めが機能しているか。シーブが回転するか。部材に亀裂がないか。

ワイヤロープに異常がないか

ワイヤロープに型くずれ、摩耗がないか。
ワイヤロープの端末クリップがゆるんでいないか。

各部の油もれ

油圧ホースは、圧力・熱・擦れ・紫外線などにより劣化します。破裂や油もれを防止するためには定期的な交換が必要です。
ポンプ・モータなどの油圧機器から油がもれていないか。

ブームやフレーム・アウトリガに亀裂、変形がないか
構造物にガタつきやボルトのゆるみがないか

旋回輪固定ボルトのゆるみ、折損、脱落。
運転上の異常（ガタつき、制動、停止）がないか。

安全装置の点検

過巻防止装置・過巻警報装置が確実に作動するか。
モーメントリミッターの表示・過負荷停止に異常がないか。

油脂交換

油脂は推奨純正油を清純な状態でご使用ください。
油脂の交換は、油温が充分下がってから（２０～４０℃）行ってください。

グリースアップ

押し出された古いグリースは、きれいに拭き取ってください。

消耗品

製品ごとに交換期間が異なることが有りますので取扱説明書をご参照ください。

定期自主検査についての関係法令

定期自主検査

・定期に自主検査を行い、及びその結果を記録しておかなければならない。（労働安全衛生法第45条）
・自主検査の結果を記録し、これを3年間保存しなければならない。（クレーン等安全規則第79条）
・自主検査又は点検を行なった場合において、異常を認めたときは、直ちに補修しなければならない。（クレーン等安全規則第80条）
・規定に違反した場合は50万円以下の罰金に処せられます。（労働安全衛生法第120条）

作業開始前点検（クレーン等安全規則78条）

・過巻防止（警報）装置、過負荷警報（停止）装置、その他の安全装置が正常に機能するか。
・操作レバー及びラジコンが正常に作動するか。
・操作レバーを離したときに中立に戻るか。また、各動作は停止するか。流れたりしないか。

月次検査（クレーン等安全規則77条）

・作業開始前点検の点検内容
・ワイヤロープ及びフックの損傷
・配線及び操作レバーの異常（接続外れや損傷がないか）。

年次検査（クレーン等安全規則76条）

・月次検査の内容
・荷重試験

月次・年次検査は、豊富な経験・知識を持った、当社サービス指定工場の検査者にご用命いただくことをお勧めいたします。